関箔押所について

伝統技術と新しいモノづくりへの挑戦

代表:関 尚高

昭和45年より、夫婦で営んで参りました。初代である父の関 豊は10代の頃に「箔押し」の魅力に取り憑かれ、当時様々な箔押所で修行を積む日々でした。やがて技を極めた関 豊は独立し、現在は2代目である関 尚高が引き継いでおります。

箔押しは伝統芸でもあり高度な技術を要しますが、職人の性格や器用さが見て分かる程に現れる為、大変面白い面もあります。関箔押所の職人は一家で守り抜いてきたプロ中のプロの技を熟知しております。正確さ・緻密さにおいては絶対的な自信を持っております。

現在も伝統が絶えぬよう更に技に磨きを掛け、機械のメンテナンスまでも自らが行い、日々改良と研究に励んでおります。

見た目では分からない程の誤差でも、機械の微妙な調整で仕上がりが変わるものです。絶対に妥協は許さず、丁寧で正確な仕事をお客様に提供しております為”関の箔押しは剥がれない”とお褒めの言葉を頂いております。

また機械を大事にすることは、常にスピーディーで万全な仕事を熟せるようになり、常に効率化を測ることが出来ます。

そんな中、”印刷物”と聞くと殆どの人は「デジタル印刷された物」を思い浮かべることでしょう。しかし一般的に想像される物の中に箔押しも含まれてしまうことがあります。箔押しは実際インキを使用せず、箔を圧力と熱で立体加工を施す為、手触りを楽しめ紙以外の製品にも用いることが出来ます。

関箔押所では「今ある技術を更に進化させる」べく、デジタルではない”人の手で生み出す思いのこもったモノづくり”を届けたいと精進しております。いつの日か「箔押しは格好良いよね」と言われ多くの方に知って頂けるよう、前向きに挑戦し続けて参ります。

創業経歴

 

1970年1月 先代の関 豊が文京区小日向にて夫婦で開業。手動ネコ型箔押機、ダルマ型箔押機2台導入し、上製本・手帳・通帳等の箔押しを始める。

1972年頃

7月

最大手印刷メーカーからプラスチックカードのサインパネル箔押を要請され、その工程及び、機械設備をして技術を確立。

ネコ型自動箔押機を導入し、サインパネル箔押加工を開始する。

1974年10月

ATMの導入によりキャッシュカードの発行の増加に対応するために、高速自動箔押機を導入し、サインパネル箔押のプラスチックカード加工量産化を始める。

1981年4月

ホットスタンプマシンKS-3型打刻機を導入し、ナンバリング印字のプラスチックカード加工を開始する。

1983年12月

銀行・ビル管理・会員等のカード発行の増加に伴い、ホットスタンプマシンKS-3A型打刻機を導入し、ナンバリング印字のプラスチックカード加工量産化を図る。

1985年6月 資本金50万円にて、有限会社 関箔押所を設立。初代 関 豊が取締役に就任。
1985年10月 板橋区中丸町に新築移転(自社工場)
1985年 以後

新築移転で規模拡張に伴い、高速自動箔押機2台を順次導入し、プラスチックカード箔押加工の大量生産化を進める。

1991年3月

2代目 関 尚高が入社。

2000年2月 多機能型に改良されたホットスタンプマシンKS-3A・H型打刻機を導入する。
2004年 結束バンドに社名ロゴを入れて欲しいという依頼から、ホットスタンプ加工を開発し、さらにナンバリング印字加工も可能にして、箔押し加工の幅を広げる。
2005年5月 資本金を300万円に増資。
2014年11月
先代の死去に伴い2代目 関 尚高が取締役に就任。
2016年6月 有限会社 関箔押所から個人事業主 関箔押所に組織変更。